#2 光学顕微鏡の使用法
今回の内容は出題頻度はそれほど高くないものですが、順番だけでなく理由をきかれたり、計算問題が出されたりします。図説を見ながらしっかり理解しましょう。
※あらかじめ光学顕微鏡の各パーツの名前をある程度覚えてからご覧ください。
【内容】
【光学顕微鏡】
①直射日光を避け、平らなところに置く
②接眼レンズ→対物レンズの順に取り付ける(低倍率のものをセットする)
→埃が入るのを防ぐため
→低倍率の方が焦点深度が深いため、ピントが合わせやすく、視野が広く明るいた め、観察試料を見つけやすいから。
※焦点深度…ピントが合う範囲
③接眼レンズを覗きながら、反射鏡で視野の明るさを調節する
④プレパラートをセットする
※プレパラート=スライドガラス+カバーガラス
⑤ピントを合わせる
Ⅰ,横から見ながら調節ねじを回して、対物レンズをぎりぎりまでプレパラートに近づける。
Ⅱ,接眼レンズを覗き調節ねじで対物レンズをプレパラートから遠ざけながら、焦点を合わせる。
⑥試料を視野の中央に移動
※試料が左上に見えていたら、プレパラートを左上に動かす。
⑦レボルバーを回して、高倍率の対物レンズに変える
⑧しぼりを操作して視野の明るさを調節する
【ミクロメーター】
①接眼レンズを外し、接眼ミクロメーターをいれる
②ステージに対物ミクロメーター(1目盛10μm)をセットして、目盛に焦点を合わせる
③接眼ミクロメーターと対物ミクロメーターを平行にし、交点を探し接眼ミクロメーターの1目盛の大きさを算出する
④対物ミクロメーターをどけて、検鏡したい試料をのせ、接眼ミクロメーター
目盛数から試料の長さを求める
☆接眼ミクロメーター1目盛=
対物ミクロメーターの目盛数×10㎛/接眼ミクロメーターの目盛数
分解能:接近した2点を離れた2点として識別できる限界の能力
ヒト…0.1mm 光学顕微鏡…0.2㎛ 電子顕微鏡…0.2㎚
+α
1590年:ヤンセン親子が顕微鏡の発明
1931年:ルスカが電子顕微鏡を開発
※電子顕微鏡…光よりも波長の短い電子線を用いる
・透過型電子顕微鏡:断面を観察
・走査型電子顕微鏡:表面を立体的に観察
~ポイント~
・並び替えができるようにしましょう。
・対物ミクロメーター 1目盛10㎛ これを覚えていないと計算できません。
※④である程度試料を真ん中に合わせます。
・+αは余裕があったら覚えてください、めったに出ません。